理学療法国試の知識!簡単篇
こんにちは!
前回の続きです!
2.靭帯
Ⅰ.靭帯の種類
①上肢
■肩関節
烏口肩峰靭帯:肩外転時に大結節が衝突する靭帯
烏口鎖骨靭帯
→円錐靭帯:鎖骨の中枢側に付着、棘鎖角増加の制限、後内側に位置
菱形靭帯:鎖骨の抹消側に付着、棘鎖角減少の制限 前外側に位置
烏口上腕靭帯:烏口突起から生じ、関節包へ。そして、大•小結節に付着
■肘関節
橈骨輪状靭帯→肘内障 亜脱臼
内•外側側副靭帯→伸展により緊張
■手関節
伸筋支帯の下を通過する腱鞘
長母指外転筋、短母指伸筋
長•短橈側手根伸筋
長母指伸筋
指伸筋、示指伸筋
小指伸筋
尺側手根伸筋
■手掌側にある腱鞘
•滑膜性腱鞘
総指屈筋腱腱鞘
長母指屈筋腱腱鞘
指腱鞘
•靭帯性腱鞘:浮き上がり現象の抑制
手根骨:手根骨と屈筋支帯で構成している管
腔→滑液性の腱鞘で包まれている
通過するもの→正中神経、長母指屈筋、深•浅指屈筋、橈側手根屈筋
Guyon管:豆鈎靭帯と手掌手根靭帯の間。尺骨神経•動脈が通過
②下肢
■股関節
大腿骨頭靭帯•大腿骨頭窩➖寛骨臼切痕•内転で緊張
腸骨大腿靭帯•下前腸骨棘、寛骨臼上縁➖転子間線•外側部は内転、伸展、外旋、 内側部は外転•内転、伸展、外旋で緊張
恥骨大腿靭帯•恥骨上方➖小転子•外転、伸展、外旋で緊張
坐骨大腿靭帯•坐骨➖大転子、輪帯•外転、伸展、内旋で緊張
輪帯•大腿骨頸をとり巻く関節包内面で深在の輪走線維
腸脛靭帯•鼠径靭帯、腸骨稜、大臀筋、大腿筋膜張筋から脛骨上端前外側面
鼠径靭帯•上前腸骨棘と腸骨結合間に張る靭帯•筋裂孔、血管裂孔•鼠径管
大坐骨孔:梨状筋上孔→上臀神経、上臀動•静脈 梨状筋下孔→坐骨神経、後大腿皮神経、下臀神経、下臀動•静脈、陰部神経、内陰部動•静脈
小坐骨孔:内閉鎖筋腱、陰部神経、内陰部動•静脈
■膝関節
内側側副靱帯:大腿骨内側上顆➖脛骨内側顆、関節包に付着。伸展、外旋で緊張
外側側副靱帯:大腿骨外側上顆➖腓骨頭。伸展、外旋で緊張
前十字靭帯:脛骨前顆間区の後の脛骨上縁➖大腿骨内側顆の顆間窩。内旋•伸展で緊張
後十字靭帯:脛骨後顆間区の後の脛骨上縁➖大腿骨内側顆の外側面
内•外側膝蓋靭帯:膝蓋靭帯の両側に位置
膝蓋靭帯:膝蓋骨➖脛骨粗面
■足関節
内側靭帯
•脛舟部:内果➖舟状骨、背側面
•脛踵部:内果➖踵骨載距突起内側縁
•前脛距部:内果➖距骨頸の内側部
•後脛距部:内果➖距骨内側面の後部、後突起の内側結節
外側靭帯
前距腓靭帯:外果前縁➖距骨頸外側部
後距腓靭帯:外果窩の底➖距骨後突起の外側結節
底側踵舟靭帯=スプリング靭帯:距骨頭と舟状骨の間へのおちこみを防止
足根管:内果と踵骨およびその間に張る屈筋支帯で形成
後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋、脛骨神経、後脛骨動•静脈
■体幹
項靭帯:外後頭隆起から第7頸椎の棘突起
前縦靭帯:椎体の前面、後頭骨底部→仙骨前面
後縦靭帯:椎体の後面、大後頭孔より1cm上→仙骨管前壁 上が太く下が細い
黄色靭帯:椎弓の内側
棘間靭帯:棘突起間
棘上靭帯:棘突起上
関節の構造、靭帯の位置•種類は覚えておきましょう!整形外科的テストでも役に立ちます。
では、また!