nimbuzの日記

リハビリ職種の人としての質の向上のための情報発信。その他色々☺️

理学療法、作業療法、リハ医療

今回から…

 

今現場で注目されている分野について、学んでいきたいと思います!

 

今回は呼吸器について学んでいきましょう。近年の主な呼吸器疾患の傾向としては、肺がんの増加が挙げられます。もともと男性は胃がんが圧倒的に多かったのですが、現在は肺がんが急増し第一位となっています。女性においては胃がん、肺がん、大腸がんが主に増加傾向にあります。

さらに、外的な要因から考えると、呼吸器感染症が挙げられます。代表例としてはインフルエンザ、気管支炎などが挙げられます。さらに高齢化により、肺炎での死亡率が高くなっています。その中でも誤嚥性肺炎がリハ職としては身近でしょう。さらに日和見感染症としての院内発生性の肺炎は、高齢者の直接死因となる重篤な疾患であります。そして、喫煙者で最も多いのが慢性閉塞性肺疾患です。慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)とは、慢性閉塞性換気障害がゆっくりと不可逆的に進行する病像の総称であり、疾患としては肺気腫、慢性気管支炎が挙げられる。

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さあ、では呼吸器の仕組みに関して。

 

外呼吸と内呼吸

呼吸器は、人が生きるために必要な酸素を空気中から体内に取り込み、体内に発生した二酸化炭素を排出すると言う、ガス交換の役割を担っている。酸素は体内に取り込まれた後肺を介して毛細血管を流れる赤血球のヘモグロビンに結びつき、血流によって身体の隅々の細胞まで運ばれ、そこで細胞のエネルギー代謝に使われる。外呼吸とは呼吸器によって外界の空気と体の間で行われるガス交換、内呼吸とは細胞と血液との間で行われるガス交換を言う。

 

まぁよく聞く外呼吸と内呼吸ですね。


さらに、もう一つ。
ガス交換には体液の酸塩基平衡を保つ役割があります。人の体は酸塩基平衡の仕組みによって体液のpHを7.4に保っています。呼吸器は酸である二酸化炭素の排出量を調節することによって、体液の酸塩基平衡を保つ役割を果たしています。酸塩基平衡を保つもう一つの臓器は腎臓であり、腎臓は血液に溶けた二酸化炭素を重炭酸イオンHCO3-の形でその他の老廃物とともに尿の中に排出して、酸塩基平衡を保っています。

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そんな呼吸の仕組みを詳しく見ていきましょう!

 

気道

鼻腔および副鼻腔、咽頭喉頭、気管および気管支からなる。上気道の入り口にあたる鼻腔は空気の取り入れ口であり呼吸気器を守るための重要な役割を担っている。下気道は気管から終末細気管支に至る気管支であり、16次に及ぶ二股の分岐を繰り返して終末細気管支に至る。

気管は喉頭の下から気管分岐部に至るまでの管であり、およそ第6頸椎から第4胸椎までの高さに位置し、成人の気管の内腔の直径は約2cmで、全長は10〜13cm、気管軟骨輪は16〜20個ある。気管は気管分岐部で右主気管支と左主気管支に分岐する。分岐部の高さは第2肋骨胸骨関節にある。右主気管支の分岐角は左主気管支の分岐角に比べて小さく、誤嚥は右肺で起きやすい。気管支は輪状軟骨と平滑筋に囲まれており、断面は馬蹄形を呈している。右主気管支は肺の上•中•下葉に、左主気管支は上•下葉へと分岐する肺葉気管支となり、区域気管支へと分岐する。

 

 

今日はここまで!

 

お疲れ様でした!